2018年01月11日
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2018年01月11日08:00 Comment(0)
とん彩うどん@麺匠くすがみ
とん彩うどん@麺匠くすがみ
松の飾りも取れ、七草うどんも食べたので、すっかり正月気分も抜けてしまいましたが、年明け
うどんが食べれる最終日の15日まで残りわずか、あと何杯食べられるか分かりませんが最後は
かなくま餅のあん餅雑煮うどんで締めたいと考えてます。
さて、年明けうどんの合間には、しっぽくうどんが体が温まって良いですが、めん匠くすがみの
「とん彩うどん」 もお奨めです。 ちょっと酸味が有るのでいわば、しっぽくうどんの中華版
とでも言うべきかも知れません。
移転前の釜からどんの時から有るメニューですが、これが美味いんです。 野菜の旨みもしっかり
出てて、まさに宝石箱のようなうどんです。
その前に、ちょうど昨年の暮れにニュースで大騒ぎになった倉敷の「あじさい」グループという
障害者の就労継続支援A型事業所が突然閉鎖、大量の障害者の方々が解雇されたことはまだ記憶に
新しいですが、麺匠くすがみもその就労継続支援A型事業所の形態を取っているうどん屋さんなん
です。
野口大将が独立前に働いていた竜雲うどんの時にも障害者の方が働いていたので、流れをご存じ
の方も多いと思いますが、野口大将は美味しいうどんやラーメンを多くの人に食べてもらいたい
というだけでなく、障害者の自立支援もライフワークにしています。
釜からどんの時にはまだ機が熟していないということで、独立支援の方はやってなかったんですが
うどんとラーメンの方が一段落したのでいよいよ就労継続支援A型事業所を兼ねた麺匠くすがみの
オープンとなった訳です。
野口大将の最終目標は、障害者の方が健常者と同じ賃金を得られるということです。 {^L^}も
専門外なので、よく知らなかったんです。 就労継続支援A型事業所というのは認可さえ受ければ
補助金を得られて、楽々運営できるというイメージだったんですが、今回の倉敷の大量解雇の問題
が発生して、野口大将に聞いてみると、本来補助金は障害者の給料には充ててはならないという
のが法で定まっている原則なんだそうです。
そうすると、箱の組み立てなんかの単純作業では最低賃金以上収入を得ることは難しい訳ですね。
うどん屋の場合だと、お店自体が美味しいうどんを出して付加価値を生み出せば、事業収入が発生
し、障害者の報酬、(A型事業所の場合、給料になりますね)を得ることができます。
外注の仕事をもらってきて障害者が時間給で働くというビジネスモデルとは、ここに大きな差が
生まれます。 つまりうどん屋とA型事業所は非常に相性が良い訳ですね。
もうひとつの注目点は、障害者の方が作ったうどんや、運んだうどんをお客さんが美味しそうに
食べてくれるというのは働く側から取ってもなによりの励みになります。もくもくと単純作業を
こなしてお給金をもらうのでは得られない達成感もあると思われます。
麺匠くすがみで働く障害者の方が初めてフロアに立って、戸惑いながらも仕事を達成し自立して
行く様は昨年TVでも取り上げられて、{^L^}は見ていて感動のあまり涙が出てしまいました。
以前にも書いた事がありますが、うどん屋というのは単価が低いので、お店の経費が払えるだけ
の損益分岐点を超えるまでが難しいのですが、一旦超えてしまうと、今度は利益率が良いので
一気に利益が発生するという商売です。 A型事業所ということでお店の運営費に対して補助金が
得られるので、うどん屋の場合はたくさん稼いで、たくさん給料を支払う事が可能なビジネス
モデルな訳です。
そういう点では本当にうどんと障害者の独立支援は相性が良いと思われます。 麺匠くすがみの
成功で、このビジネスモデルがスタンダードになって欲しいと願っています。
前振りが長くなってしまいましたが、こちらが美味しさの宝石箱のような「とん彩うどん」 です。
つけ麺が人気ですが、なにげにこの中華そばも美味いんです。 このいりこガンタンのスープは
なかなか無いですよ。
さて、昨日のセフルおかだのオープンに続いて、明日11日は「本格手打ち もり」 のオープンが
あります。
過去の麺匠くすがみ 訪問記 :
12月25日
10月9日
9月12日
9月4日
RNC特選うどん遍路 ★ 旧店の釜からどんの方です。
過去の釜からどん 訪問記 :
12月6日
9月27日
7月17日
5月17日
3月23日
11月11日
10月25日
10月10日
麺匠くすがみ 楠上
住所: 香川県高松市楠上町2丁目6-36
電話 087-880-5496
営業日 火曜日定休
営業時間 10:00-15:00