2012年12月19日
Posted by {^L^} at 2012年12月19日01:02 Comment(0)

第二回心禅の会

第二回心禅の会
第二回心禅の会

香川の観光をもっと振興させて地元に活力を与えようと言う心禅の会の勉強会の第二回
が12月12日高松テルサで開催されました。

この勉強会は、大滝山にある国際禅道場専修院の西村道主が長らく専修院で開催していた
禅の勉強会が香川の観光を考える会に進化したものです。

第二回心禅の会


なぜに禅道場が観光の勉強会を開催するのかと言うと、仏教には万民徳用と言う、仕事や
生活の場をそのまま仏法実践の場とする言う考え方があり、西村道主は長らく装飾用サンゴ
の販売を通じて観光産業に携わっておられた為、観光を通じて香川に活力を生み出そうと
言う事をライフワークにされています。 

禅の修業に国際禅道場専修院を訪れることすなわち、学ぶ観光と言うことで、旧所名跡に
頼らない、新しい観光の形態で香川の魅力を売り出そうと言う考えです。

今回は、JA香川県でコンプライアンスを担当されている、矢野博英常務理事による心の
時代と観光と言うテーマの講演での勉強会です。


矢野講師がかって在籍されていた一般財団法人百十四経済研究所 の 【 香川県民一押し
観光資源について  】と、言う資料を用いて香川にはまだまだ知られていない素晴らしい
観光資源があり、また香川県民自身がその魅力に気が付いていないと言う事がテーマでした。

アンケートの集計から見えてくるのは、直島のように世界の7大観光地として著名な旅行
雑誌に取り上げられているにも関わらず、3割以上の県民が一度も訪れた事がないと言う
ことです。 実際に勉強会に参加していた人でも、直島、犬島、豊島の3箇所全ての美術館
を訪れた事のある人は、一人だけでした。


しかし香川県民一押しの観光資源がさぬきうどんと言うのが、{^L^}的には嬉しいです。

第二回心禅の会

第二回心禅の会


詳しいことは、一般財団法人百十四経済研究所公開のPDFデータを参照してください。


香川県民 "一押し" 観光資源
http://www.114eri.or.jp/image/itioshi.pdf

第二回心禅の会


その他にも、香川と愛媛の県境にある、切山(生き木地蔵) と言う生木に仏像を彫った物
と、スペインの巡礼の道 モリカセレナとの交流等、県民の知らない観光資源の話は
非常に興味深かったです。

全体から受けた感じは、香川県民はおもてなしの心意気は持っているが、観光地や観光資源
を盛り上げようと言う気運が無い。 また実際に、海外や県外から香川の観光地、遍路に来ても
道案内などが不足している事は間違い無いようです。

講演の後の質疑応答でも、「四国八十八カ所霊場と遍路道」の世界遺産登録の進捗状況の
話題が出ましたが、地元の気運の盛り上がりに欠ける点が一番のネックのようです。
東京オリンピックと同じですね。 \(^^;)


以下、講演の直接の内容ではありませんが、香川県観光客動態調査報告で公表されている
興味深い資料を掲載して置きます。

出展元 http://www.my-kagawa.jp/special/research/h23report.pdf

2.香川県観光の動機(観光実態調査)
(1)香川県選択理由
・「讃岐うどん」(50.7%)、「名所・旧跡」(31.7%)、「豊かな自然」(15.7%)
「温泉」(14.7%)、「おいしい料理」(8.0%)と続く。
(2)観光に際して参考にした情報媒体
・「インターネット」(34.7%)、「旅行雑誌」(24.6%)、「友人・知人の話」(22.1%)、
「情報誌」(10.7%)、「旅行代理店」(7.8%)と続く。
(3)旅行のタイプ
・「フリーでの観光」が82.4%を占め、「旅行代理店のパック・ツアー商品」は9.2%。
(4)高速道路料金制度変更による観光の変化(ETC休日特別割引制度の廃止の影響)
・「利用交通機関を変えた」(7.5%)、「観光地を絞った」(6.1%)が上位であるが10%未満。
(5)讃岐うどんの飲食状況
・86.7%が讃岐うどんを食べており、昨年調査と比べ大きく上昇している。
・飲食したうどん店数の平均は1.70店。
(6)うどん以外の食べ物
・「骨付き鳥」が最も多く(23.8%)。次いで「地魚などの海産物料理」(18.0%)。


3.香川県を観光しての印象(観光実態調査)
(1)満足度
・満足度平均得点83.03点(H22=81.82点) 【100点満点】
(2)良かった点
・「自然・景色がよい」(27.7%)、「うどんがおいしい」(7.8%)。
(3)良くなかった点
・「天候が悪い」(7.6%)、「駐車場が不便」(6.4%)などいずれも10%未満。
(4)香川県観光の魅力
・「讃岐うどん」(78.4%)、「歴史的な社寺仏閣」(42.9%)、「豊な自然や景色」(33.0%)
「名所・旧跡」(23.1%)、四国八十八カ所めぐり(19.6%)など。
(5)香川県への再来訪意向
・「ぜひ来たい」(57.3%)、「来ても良い」(36.3%)を合計した再来訪意向は93.5%。
(6)香川県観光への期待や要望
・交通インフラに対する意見が最も多い。
・次いで、施設の充実、情報発信、観光地の管理、食事・土産物への意見が続く。



第二回心禅の会
第二回心禅の会


次回は1月15日に、香川県の観光新興課を退職された後、高松大学で観光の講義をされている
版画・切り絵作家の竹内守善先生 による、これからの観光という講演があります。 観光産業
に興味のある方は是非ご出席ください。


以下 講演の内容の動画です。 







過去の心禅の会


             第1回11月7日


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