2013年05月10日
Posted by {^L^} at
2013年05月10日02:40 Comment(2)
第6回 心禅の会

第6回 心禅の会
先日第6回 心禅の会が開催されました。 今回の講師は香川県の観光振興の司令塔とも言える
県の観光振興課の古川課長と言う事で、県の観光への取り組みの本音が聞けると楽しみにして
いました。

まずは西村道主より、仏教学者の中村元先生との出会いから、禅道場開館、心禅の会の発足までの
経緯のお話に続き、香川県の万引き犯の1/3が後期高齢者であると言う事を憂れいていて、禅の究極の
理想、【 働くことが一番大切 】 と言い続ける事が大切と説かれました。

続いて古川課長の講演が始まりました。 最初に行政側から見た観光の意義についてのお話があり、
香川県は人口が平成11年の103万人をピークに減少傾向にあり、それにともなう地域経済の縮小を
取り戻すために、長期的には出生率を向上して人口増加を目指したり、 IターンやUターン等の移住
で人口を増やす方法がある。 それに対して、観光振興により交流人口を増やす事は即効性があり
地域経済の発展に有益である。
統計では県民一人あたりの年間の消費額は124万円であり、単純に言うと県民が1人減れば124万円
の経済効果が減少すると言うことになります。 これを観光で香川県を訪れる人が落とすお金と比較
すると、例えば、海外からの旅行客は平均、17万円を地元で消費、 うどん巡礼など日帰りの観光は
0.7万円、宿泊を伴う観光は2.7万円の経済効果があるそうです。
定住人口が1人減ったのをカバーするには、外国人旅行者ですと7人分、宿泊客ですと46人分、日帰り
客だと177人の観光客を誘致すればよいことになります。
香川県としても、ただやみくもに県をPRしていると言う訳ではなく、こう言う具体的な数字目標を掲げて
観光誘致をしているのだと良く分りました。 また浜田知事が海外客の呼び込みに積極的なのにも
うなずけます。
県の観光戦略は多方面に渡りますが、【 てくてくさぬき 】 と言う地元ガイドとの発見・出会いのまち歩き
にも力を入れていくそうです。 これぞ【 まなぶ観光 】 と言えますが、体験型のまち歩きは本当に
楽しいんじゃないかと思います。 特にカイドさんとの人柄のふれあいは一生の宝となる場合もあります。
るいままさんのまちかど漫遊帖はよく知ってましたが、現在は色々なコースが増えているので下記に
春の号のパンフレットを紹介しておきます。
詳しくはリンク先の県のPDFチラシを参考にしてください。
続いて国際芸術祭の舞台裏や、今年の見どころのお話があり、非常に面白かったのですが長いので
YouTubeで講演を直接見ていただくとして、印象に残ったのは、島のお婆ちゃんが、自動販売機で買った
120円のジュースを100円で道端で売っていたと言うくだりです。 まさに緒接待文化のある香川ならでは
のエピソードと思いました。
もう一点は、有名な直島のかぼちゃですが、あれはSite Specific Installationと呼ばれる芸術で
かぼちゃが作品ではなく、かぼちゃを置く事によって全体の風景画変る事でなにかを感じる事が
芸術なんだそうです。
続いて多島美が世界一だと言われる瀬戸内海は日本で一番最初に国立公園に指定されたそうです。
79年前に制定されて、その際には香川県沖の備讃瀬戸だけが指定されました。 来年80周年と言う
事で色々なイベントが予定されてますが、胸を張って80年と言えるのは備讃瀬戸だけだそうです。
うどん県戦略の効果としては、過去には30位だった香川県の知名度が、うどん県制定以後の2013年
には14位まで上昇したそうです。
最後に今年の観光誘致の戦略として、修学旅行で来たところをもう一度訪れる、【 時間旅行物語 】
を企画しているそうです。 地域ごとに歴史設定をして玉藻、栗林公園を江戸時代、屋島を源平、
金毘羅を昭和に設定、これに各所のまち歩きを加えて 7月1日から12月1日まで開催予定だそうです。

香川県の観光戦略の司令塔の古川課長のお話だけに、目からウロコがたくさん落ちたり、時間旅行物語
等、今後の面白そうな仕掛けを知ることが出来て会場の皆さんからも、大変参考になったとの声を聞け
ました。
次回は6月25日火曜日 徳島文理大学 小林教授の講演を予定しております。 観光に興味のある
方は是非ご参加ください。
















第6回 心禅の会 YouTUbe
弟5回 「 45年間お土産販売をやって 」 株式会社マルシン の川地会長 講師

弟4回 「 都会の幸せ、田舎の幸せ 」 人間科学研究所の池田弘子 講師

弟3回 「 これからの観光 」 香川県観光アドバイザー 竹内守善 講師

弟2回 「 心の時代と観光 」 JA香川県常務理事 矢野博英講師

弟1回 「 サンポート高松トライアスロンから見た高松の活性化 」
香川トヨペット社長 難波 博司 講師

この記事へのコメント
役所の数字には懐疑的な部分が多いですが
取りあえず県外人として出来る事は
うどん食べに行って香川県内で消費せよ、ということですね。
うどん文化保護の為にももっと渡讃せんといかんなぁ。
取りあえず県外人として出来る事は
うどん食べに行って香川県内で消費せよ、ということですね。
うどん文化保護の為にももっと渡讃せんといかんなぁ。
Posted by PSY at 2013年05月10日 10:34
PSY さん>
そうそう、特にPSYさんは泊りで来てくれるので
上客です。 \(^^;)
そうそう、特にPSYさんは泊りで来てくれるので
上客です。 \(^^;)
Posted by {^L^}
at 2013年05月11日 07:34

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