{＾L＾} が食べたもん

さぬきうどんタイムカプセル2009

待ちに待ったビックイベント、吉原食糧の讃岐うどんタイムカプセルの日です。　昨日までの天気
が嘘のように晴れ渡り、気もはやります。　　




10時の開場に少し遅れて到着すると、入り口まで伸びた行列にビックリ。　皆さん早いですねぇ～
今年は告知が少なかったのにも関わらず、今年で３回目ですから、そこは皆さん慣れた物です。

行列に並んだ前の人はもうすでに一回食べて、２回目に並んだんだそうです。　それを聞いて{＾L＾}
も２杯ずつ食券を買いました。　　しまった！　マイ醤油も持ってきたらよかった。　＼(＾＾;)



行列を眺めると10メートル置きぐらいに麺友さんが並んでいます。　ブロガーさんもすでに食べ終わった
人も多く、いっしゅう隊長や、多度津さん、butchさん、いっけんさん達はテントでちょうど食べているところです。

SAKASANももう早々と食べ終わったようで、{＾L＾}の少し前に並んでいるMOONさんと歓談中。

各メディアも活発に取材中。



行列の流れは速く、山越級です。　釜が上がる度にどっと行列が進みます。　15分ぐらいでしょうか、
{＾L＾}もカウンターまでたどり着きました。　今年はうどんの種類を２種類にして、同時に２杯受け取る
事ができます。　並べて写真が撮れるのでブロガーにはありがたいですね。＼(＾o＾)／



吉原社長自ら調合したと言ういりこ風味のぶっかけ出汁を少なめに掛けて、テントの下で食べます。
まずは、大正時代のうどんから。　　昨年のよりかなり迫力があります。　




小麦の風味満点です。　食感は流石にざらついた感があって、全粒粉うどんのような感じです。　今年の
出汁は小麦の香りを殺しません。　そのせいか、ほんとに風味抜群で、ねばり具合も上々です。　

出来立ちと言う事を差し引いても、昔のうどんとは思えないもっちりとしたうどんです。　並びなおして
食べたと言うのが分るよな気がしますね。　もっとも、ざらついた感は好き好きで、毎日食べたいかと
言うとそう言う訳ではないと思います。　今日しか食べれないとなるとそりゃ２杯食べたくなりますね。
夕方のニュースでも、高齢者には大正時代のうどんが受けたとレポートしてました。　（汗）

続いて2020年のうどんを想定して作られたハイブリット麺です。　つまり品種改良がこう言う感じに
進むだろうと言うことを、ASWと香川県産の小麦の良いとこ取りをしてブレンドして作り出した小麦の
うどんですね。　こちらは、昨年の近未来のうどんよりも、はっきり美味しかったです。



大正時代のうどんの後に食べたにも係わらず、風味もバッチリでしなやかな食感と弾力は良いですねぇ～
茹で時間と、締め方で固さはもっと固くにも簡単にできることを考え合わすとかなりの腰と言っても良い
と思います。　　うどんの中心部がしっかりとしていて、外側がもちもちしている。　この歌い文句に
偽りはありません。　　外側がアミロ値の高いうどんに仕上がってました。

さぬきの夢2000の後継種が香育21号になったことで、ASWの遺伝子が入ることはなくなったわけですが
21号のアミロ値の高さを最大限引き出して、後は打ち手の業で水分傾斜の高いうどんを作れば理想的な
うどんができるのは間違いありません。　その一つの指標として、今日の2020年のうどんはなかなかの
出来だと思いました。　

そんな感じで、これだけ多くの人が讃岐うどんの過去と将来を体験できたと言う事が、ひいては讃岐が
将来に渡ってうどん王国を維持できる源になると思います。　県民総うどん博士と言う訳ですね。＼(＾＾;)

まあしかし、香川県民のうどん好きには今更ながら驚かされます。　
食べている周りで、ただのおっちゃんやおばちゃんがそりゃ詳しい分析でうどん談義をするのを聞いて
いると、日頃うどんをBlogネタにしてあれこれ書いている{＾L＾}なんか恥ずかしくなってきます。（汗）

大体回りの感想を聞いていても、昨年より皆さんの満足度は上がってますね。　段取りやうどんの茹で
加減の向上もありますが、やはり出汁がよかったのではないかと思います。　しかし現場で配られたチラシ
に、大正12年の水車製粉の大福帖の記録に基づいて香川県産小麦を石臼で引いた小麦を使用。
小麦の持つ強い香りと旨味。　醤油を少々落とすだけでこんなに美味しい！　まさにさぬきうどんの味わい
です。　　のコピーがあったんですが、テーブルにその醤油があれば良かったです。　＼(＾＾;)
いやマジで、この大正時代のうどん、醤油を垂らして食べて見たかったですね。

さて、4玉食べ終わった{＾L＾}はお腹をさすりながら、会場を散策します。　今年は伊吹島からいりこの
出展があったので、楽しみにしていました。　漁協の人に、いりこ文化について色々教えてもらいました。
検案のなぜ高松はいりこ文化でなく、鰹文化になったのかは結局分りませんでしたが、なぜ全国どこででも
取れるイワシなのに、伊吹島のいりこが日本一なのかはよく分りました。



同じイワシでも、伊吹島界隈で取れる魚は浅い海に住んでいるので、水圧がかからない分、身が固くなって
ないようです。　それと、とにかくいりこは鮮度が大切なので、捕れたいりこを島で即加工できる点に
アドバンテージがあった感じですね。　つまり蟹や遠洋のマグロが捕ったら即船上で加工するのと同じ
ように、伊吹島へ戻って即加工できるのが九州沿海とは違うところです。

また、漁業の許可が半年もあるのに一番良い時期の3ヶ月だけしか漁をしないなど、いりこの等級を守る
ための努力も実を結んだようです。　

そんな話を聞きながら、なにげにつまんだ、いりこの天ぷら。　この美味さには驚いてしまいました。
ふだんうどん屋さんで食べるいりこの天ぷらも美味しいのですが、うどん屋さんのいりこの天ぷらは出汁を
取った後のいりこです。　味がまるまる乗ったいりこの天ぷらがこれ程美味しいとは！




ちょうど小学生ぐらいの子供がやって来て、いりこの天ぷらをぱくり。『　かあちゃんこれうまいわ～！』
普段はいりこなんか食べそうにない子供でさえも、この美味さには驚いたようです。　おもわずお母さんも
いりこの即売を買ってました。　なにせ、頭と腹を取って揚げるだけですからね、簡単です。

売り子のおじさんが、七味をちょっと掛けて揚げると美味いでぇ～　と言うと、横からおばちゃんが海苔を
巻いても美味しいよっ！　と声が掛かります。　　なるほど、海苔や生姜も美味いでしょうね。

これは間違い無く香川県の新しい名物として、売り出す必要があります。　さしずめB-1グランプリ に出る
のが一番ですね。　大量生産にも向いてるし、マジでB-1グランプリ にチャレンジして欲しいです。

何本かまとめて、揚げてそれこそ、紅生姜や海苔を一緒に揚げると充分B-1グランプリ に出るネタになります。
伊吹島の皆さぁ～ん！　出番ですよぅ～♪



あまりのいりこ天ぷらの美味さに、衝撃を受けて帰ったら、麺友テルさんから、イチゴクレープを食べずして
帰ったとは、今日のイベントを半分も楽しまずに帰ったも同然と指摘がありました。



そんなに苺クレープ美味しかったんでしょうか？　確か讃岐の夢2000使用のクレープですね。（涙）
食べた方の感想聞かせてください。　m(_ _)m


最後に吉原社長、今年も楽しい企画を有難うございました。




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