2019年01月21日
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2019年01月21日08:00 Comment(0)
さぬきうどんの可能性

さぬきうどんの可能性
今日は天気も悪いので、昨年の暮れからの課題をやってみましょう。・゚・。・゚・。・♪ 12月に行った
小豆島の醤の郷でゲットしたヤマロク醤油の火入れしてない【 絞ったまんまの鶴醤(つるびしお)】
で生じょうゆうどんを食べてみます。
あまり細かいことに拘らない香川県の県民性か、うどん屋で【 生じょうゆ 】 として出て来る醤油の
98%は、本来の生醤油(きじょうゆ)ではなくて出汁醤油ですよね。
ややこしいのは、生醤油(きじょうゆ)と生醤油(なましょうゆ)は書くと同じ漢字になってしまい
ますが、香川でいう生醤油(きじょうゆ)は、本来の意味では味付けしてない本醸造タイプの醤油の
ことだったハズです。
それが出汁醤油があまりにもうどんと相性が良いので、いつの間にか醤油うどんに使うのは、出汁醤油
が定番となりました。 うどん屋によっては出汁醤油は値段が高いので、普通の醤油の中でも風味や味が
濃くてうどんと相性の良い醤油を見つけて使っているお店もあります。
生醤油(なましょうゆ)は本来の漢字の意味通り、火入れしてない醤油のことですが、火入れつまり
加熱殺菌をしてないので、直ぐに発酵が進んでしまい実用的ではなかったのですが、最近はフィルター
で菌を濾過して商品化されてます。 二重ボトルで売られているキッコーマンが有名ですね。

小豆島でゲットしたのは、県内でもまず流通していないホントの絞ったまんま醤油です。香りが良い
のはもちろんのこと、角が立って無くてまろやかなのが特徴です。
出汁醤油でないテーブル醤油をうどんにかけると、辛いのと角があるのでとても食べられたものでは
ありませんね。 昔のぶっとくて時間が経ったうどんなら生醤油(きじょうゆ)でも食べられたので
すが、最近は出来だちのうどんが提供されるのが常ですから角が立っている生醤油(きじょうゆ)は
相性が悪いです。
これをソフトにしてくれるのが、味の素だったんですが、漫画の影響で悪者扱いされ、困っていた所へ
出汁醤油が登場。 製麺所で食べるうどんが大流行しました。
出汁醤油のTOPメーカーが地元の鎌田醤油だったこともあり、これがさぬきうどんの人気に大きく
貢献したことは間違いありません。
さぬきでは値段の安いシンプルうどんが本命で、いかに美味しい料理うどんを作っても、主流には
なれないのですが、それなら醤油とか、塩、オリーブオイルなんかで旨いうどんの食べ方を開発して
みたいと思っています。
ヤマロク醤油の蔵で試飲\(^^;)なめただけですが、した際に蔵元でしか買えない【 絞ったまんま
の鶴醤 】が思った通りうどんと相性が良いのを確認。 二重構造のボトルに入った生鶴醤を買って
帰ったのでした。





この醤油は蔵で5代目の山本康夫社長から再仕込み製法で手間を掛けて作っていると聞いてたんですが
ほんと角がなく塩分を感じず、優しい【 もろみ 】の香りと旨みにあふれています。
取り扱いも難しく、うどん屋で商品として使うのは難しそうですが、せめて冬場だけでも食べられる
ようになれば、さぬきうどんの新しい目玉になりそうです。
ヤマロク醤油蔵訪問記
http://metabokawa.ashita-sanuki.jp/e1116489.html
続いて、こちらも小豆島食品で目を付けて買って帰った、卵かけごはん用佃煮【 たまこまめごはん 】
これを釜玉に合わせてみます。





思ったより、味が控えめですね。 普通の佃煮だと卵かけごはんに乗せると佃煮が勝ってしまうのが
ご飯の香りが引き立つように工夫されている感じです。 うどんだと若干物足りない感じがしない
こともないですが、鶴醤を掛けるなどして調整しても良い感じです。
なにせこの【 たまこまめごはん 】は上記の【 絞ったまんまの鶴醤 】を使用して作った佃煮なので
相性抜群です。
麺友インディー君がこれに、鰹節を足すことを提案するので、こんどやってみましょう。・゚・。・゚・。・♪
小豆島食品訪問記
http://metabokawa.ashita-sanuki.jp/e1115887.html
最後に井上誠耕園でオリーブオイルの試飲\(^^;)、パンにつけて食べたんですが、やはり緑果
のピリッとした感じが生姜やネギの代わりをして可能性がありそうです。


日本は世界的に使われているIOCの基準を使用せず、日本独自のJASの基準を使用しているため
本来最高級オイルに冠されるエキストラバージンオリーブオイルの名称が500円クラスのオイルに
も使用されているため従来は 【 オリーブオイルって風味ないじゃん 】と思われていました。
小豆島ブランドが立ち上がり、美容以外にも数千円のエキストラバージンオリーブオイルが普通に
入手できるようになり、一気に可能性が出て来ました。
品種毎の味の違いやブレンドすることで、うどんに合わせるオリーブオイルが選べる状況が整って来
ました。
{^L^}も20年ぐらい前に輸入のオリーブオイルを何種類か買って試したことがあるですが、当時
の高級オリーブオイルはマイルドな指向のものが多く、うどんにかけても香りが立つ程度で決めて
の掛けたんです。
なにより金銭的に高いし、1本買うと使い切るのに数ヶ月かかるということも有って断念したんですが
また国産でチャレンジしたいですね。

これはルッカ種の若い実ですが、絞るとピリッと舌にささる刺激があり、これだけではうどんに合いま
せんが、醤油か塩を介添えすれば、バッチリ決まりそうな気がしてます。
以前塩をうどんに掛けて食べるのも色々やってみたんですが、舌に塩が当って上手くいかなかったんです。
最近色々な塩が手に入るようになって、ハーブとか果実の塩がマイルドで辛くなくうどんに合わせられそ
うだということも分かって来ました。
井上誠耕園 訪問記
http://metabokawa.ashita-sanuki.jp/e1116020.html
塩もこれまた1種類買うと、何ヶ月も減らないので、家中塩コレクションが増えて困ってますが、可能性
は感じてます。

【 絞ったまんまの鶴醤 】も、【 緑果のオリーブオイル 】も、【 フレーバー塩 】もそれぞれ単価は
非常に高額ですが、うどんに使用する量がもの凄く少ないので、十分うどん屋で商品化できそうです。



父母ヶ浜の塩
http://metabokawa.ashita-sanuki.jp/e1097743.html
安くて旨いさぬきうどんのコンセプトを崩さず、県産品も使用して新しい食べ方を模索します。