{＾L＾} が食べたもん

手打ちうどん　やまと

2006年8月4日に以前から有ったうどん屋さんの居ぬきで開店したカウンターだけの
こじんまりしたお店。

同じ木太町にある居酒屋大和家はお父さんとお兄さんがやっているお店だ。

実は大将の兒島家は県庁の南側でパン工場を営んでいた。創世記の量産パン工場
は試行錯誤の連続だったと思われる。

当然、粉の扱いはうどん屋さんよりも切磋琢磨されている。

大将のお祖父さんは、なんと日本で最初に冷凍うどんを発明し、特許も取得してい
るのだ。

そんなDNAを受け継いだ大将が作るうどんは、昭和の時代を思い出す、小麦の香
りのするうどんだ。　　マニアに分かりやすく、言葉で表現するとしたら、今は無き、
藤塚町の松家の太麺を、今度はちゃんとした出汁で食べる事のできる店と言えば、
そのストロング具合と小麦の香りのイメージが湧くだろう。

注：　現在、新感覚のうどんを模索して固さは進化中です。

そんな剛麺を、さも香り高く味わえるのが、『　女将の一押し　』との張り紙のある、
元祖つけうどんだ。

初めてこのうどんを注文した時は、驚いた。　うどんは冷やしうどんのように氷で
締めてて登場する。

一方、付け出汁は暖かい釜揚げの出汁だ。　　間違ったのか？　と思ったが黙っ
て食べてみて、すぐ暖かい出汁の意味が分かった。

ここの剛麺は、冷たい出汁では食べられないぐらい固い。暖かい出汁にひたす事
より、麺の固さがほぐれちょうど良い腰になる。　固いだけが売りの店で、固残り
と嫌われる、半生香りが微塵も出ない。　　最高のバランスだ。

元祖オム玉も、卵を3個も使ったオムレツを、うどんの上で箸でほぐして食べる面白
いメニューだ。

オムレツにバターを入れるので、釜玉や、卵とじうどんとはまったく違った、洋食系
の味になる。

うどん巡礼で初めてこの店で食べる場合は、この2つがお奨めだ。　ちなみに大将の
お奨めは、ねぎしょうゆ。　

こちらは太麺好きにはたまらないだろう。　普通の人にはちょっと固すぎるかもしれ
ないので、私は元祖つけめんの方をお奨めする。　2回目以降は他のメニューにも
挑戦して欲しい。

ここで店主からの大切なお願いだ。　店主はうどんを出来立ちで食べて欲しいと
願っている。

しかし駐車所を持たないこのお店の顧客は歩いてくる近所の人達。　席について
すぐ食べたい人ばかりだ。　うどん屋めぐりで来店したお客には、一声掛けてくれ
たら必ず新しく茹でて出してくれるとの嬉しい言葉。

しかし、蒸篭にあるうどんではなくて、新しいうどんを湯がいて欲しいとは言い憎
いものだ。　

『 待ちますので、次の釜の麺でお願いします。』　とか、『 頼めば出来立ちを出し
てくれると聞いた来た。』　と、申告するのはどうだろう。　快く新しい釜を茹でて
くれるはずだ。　うどん談義も始まるかも知れない。　この一言がこの店の征服
ポイントなので肝に銘じて来店して欲しい。



返し醤油をかけて食べるシンプルな,ねぎしょゆうどん。 辛いので掛けすぎ注意。




元祖カレーオム玉。オム玉よりインパクトがあると思ったが、思いの他、カレーを
控えめな味付けにしているので、とてもマイルドに仕上がっている。

したがって、毎日食べるタイプの中でのチョイス向き。　一合一期のうどん巡礼では
他のインパクトの強いメニューの方が印象に残ると思われる。



運ばれてきてから、オムレツをくずして広げる。



元祖オム玉。バターがかなり効いている。 醤油をかけて食べるのだが、思わず今度は
ケチャップを持ち込もうと思ってしまったぐらい洋食の味。



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住所: 香川県高松市木太町２区１６７１－１ 　 地図
電話 　 087-834-7833
営業日　　定休：火曜日
営業時間　9:00～19：00