2017年08月10日
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2017年08月10日08:00 Comment(0)
善通寺うどん

善通寺うどん
肉うどんが看板メニューなのに、まだ肉系を食べてなかった善通寺うどんを巡礼。





うどんを伝来したといわれる弘法大師ゆかりの地でいただく 「 饂飩 」 は、格別な
ものがあります。。。と思うのは一部うどんマニアだけで、だれもそんなことは考え
ないですよね。\(^^;)
中国から九州に伝来した「 混沌 」 がその後、北前船によって日本海側と瀬戸内に広がっ
たといわれてますが、香川県ではうどんを中国から持ち帰ったのは弘法大師との説が一般
的です。 史実を調査すると、満濃池の改修の際に、人夫に小麦粉を練った物に餡子が入った
唐菓子を振舞ったのが、さぬきの餡餅雑煮 ( つまりうどん ) のルーツではないかと言う説
もあります。
混沌 こんとん → 検沌 けんとん → 温沌 おんとん → 饂飩 うんとん
その説の詳しいことは、七宝山寳林寺の住職で高松中央高校で書道の教員をされている
浮田光伸先生の講義を参照してください。
NHKのブラタモリ では、香川の地質がうどんの原材料の小麦の生産に適していた
ということを詳しく検証していましたね。
つまり両方を考え合わせると、中国から伝来した混沌が北前船によって全国各地に
広まる前に、香川には小麦粉を加工して食べるノウハウが弘法大師によってもたらされ、
小麦の生産に適した土地であったことも幸いして県民食になったということですね。
それに加えて、「 門前麺文化 」を考えると金比羅参りに全国から歩いて来た参拝者の
お腹を満たすには、うどんは消化が良くて値段も安いという、旅人には打ってつけの
食べ物だったと想像することができます。
重工業のなかった香川では、うどんでお腹を満たせば十分働けたということもひとつ
の要因だったと思いますが、法事でうどんを振舞う風習が、多くの製麺所を生んだ訳で、
この振舞いうどんは、前述の弘法大師の振る舞い混沌にルーツがあるのかも知れません。

そんなことを考えながら、運ばれて来た肉饂飩を頂くと、手打ち感満載のうどんは短め
に茹でられていて、結構粉っぽくて、歯がうどんにめり込んでいく感があります。


ぶっかけ出汁が濃い目なので、粉っぽいうどんをちゃんと受け止めてくれます。
肉の食感がしっかりしていることもあって、昨日書いた詫間の心うどんのトロトロの
肉うどんとは対照的です。
県外人には 「 腰のあるさぬきうどん 」 という感じで良いんじゃないでしょうか。
寒くなったら、熱々の肉うどんも食べてみたいと思います。
過去の善通寺うどん 訪問記
7月4日

善通寺うどん
住所: 香川県善通寺市善通寺町1059-3
電話 0877-62-7080
営業日 定休日未定
営業時間 10:00--14:00 (未確認)