2016年07月17日
Posted by {^L^} at 2016年07月17日08:00 Comment(2)

讃岐の晩餐会

讃岐の晩餐会
讃岐の晩餐会


18日から瀬戸内芸術祭夏会期が始まりますが、そのイベントのひとつとして、新装なった、
栗林公園の商工奨励館で行われる【 讃岐の晩餐会 】の、プレへ行って来ました。

実際の催し物も、瀬戸内芸術祭夏会期期間中の週末に行われます。 今回の瀬戸内芸術祭
は食に力を入れている事は有名ですが、島での食の提供には限界があるためか、栗林公園を
使って本格的な料理を楽しんでもらおう、というコンセプトじゃないかと思います。

料理の監修は、EAT&ART TAROさん。 前回の瀬戸芸で島スープをプロディースした方
ですね。 今回の瀬戸芸ではサンポートのアジア村に、『 いかなる国の言葉も通用しない
ALL AWAYCAFE 』 も出店するなど、独自の食のアート感を持っている芸術家です。、

讃岐の晩餐会は、JR高松駅の13番バス乗り場からスタートするツアー形式になってます。
ツアー料は大人1名8000円。会場で行われる芸術の見学料と食事費用、バスの料金等すべてが
込みの料金です。面白いのは帰りが元のJR高松駅コースと、高松空港コースに分かれる事。
つまり晩餐会に参加して最終便で東京に帰れるように企画されてます。

JR高松駅のバス乗り場


まずは15時40分にJR高松駅のバス乗り場に集合です。 16時にバスはスタートして道中、
ガイドさんの高松城の解説等を聞きながら栗林公園に向かいます。


飛来峰

入園料もツアー料金に含まれているので、団体用の裏口から入ります。 まずは、お約束の
飛来峰(ひらいほう)からの絶景を堪能して、吹上亭でコイにエサをやって、と思ったらコイが
全然居ないじゃないですかっ! 

吹上亭
栗林公園のコイが減少


折りしも、今朝の朝刊に栗林公園のコイが減少しているニュースが載っていました。

シキゴイの楽園再び/栗林公園、購入資金募る


新聞には、『 2012年の調査で1千匹の生息が推計されたが、以降は毎年25~60匹ずつ減少。』
と、書いてあるので、4年経った現在はまだ800匹ぐらい、つまり8割は残ってないといけない
訳ですが、こりゃどうみても、半分以下、いや8割減ぐらいになってます。

{^L^}がもし、うどん人でなければ、こりゃ大変だっ!と、早速クラウドファンディングに出資
するんですが当然、田尾団長の団長日記2016年5月14日号を読んでますからね。

今朝の記事はニシキゴイが減少したのはカワウに食べられたと書いてましたが、あくまでも
食べられたのは放流した稚魚です。成魚じゃありません。 それにしても天下の栗林公園の
コイが居なくなった非常時に、クラウドファンディングで60万円集めて40cmの成魚を80匹購入
するとは桁が一桁違ってませんかね。 新聞で成魚の寄付を募ればすぐ100匹や200匹集まると
思いますが、コイヘルペスの問題で成魚の搬入は難しいんでしょうかね???




商工奨励館




そんな事を考えながら偃月橋を渡り、商工奨励館の前でガイドさんの説明を聞いていると、
なにやら、笛やバイオリンの音色が聞こえてきて、怪しげな集団が歩いて来ました。

前衛アーティスト集団、指輪ホテル
前衛アーティスト集団、指輪ホテル



{^L^}は食べることだけ興味があって、どんな芸術を鑑賞するのかまったく知らなかった
んですが、どうやらこれも讃岐の晩餐会の演出のひとつのようです。

前衛アーティスト集団、指輪ホテル
前衛アーティスト集団、指輪ホテル

前衛アーティスト集団、指輪ホテル
前衛アーティスト集団、指輪ホテル


結局この後、前衛アーティスト集団、指輪ホテルのパフォーマンスが披露され、気がつくと
{^L^}たちは商工奨励館の裏庭に。。。

道中のバスの中で、パフォーマンスの写真は撮らないでくださいと言われてましたが、皆さん
一杯写真を撮ってました。 {^L^}は一応パフォーマンスの分部の写真は掲載しないことに
します。 掲載している写真は一般入園者も撮影できる写真に限定しています。



商工奨励館 北館

商工奨励館 北館

商工奨励館 北館


さて結婚式とかも執り行える、商工奨励館 北館(多目的ホールRITSURIN)に集結したツアー
参加者60人はそれぞれの名前の置かれたテーブルに分かれて着席します。 面白いレイアウト
で食事をする後ろに居るはずの黒服さんが、目の前にたくさんいて、サーブしてくれます。

簡単にいうと、カウンタースタイルと同じですが、実際はカウンターがないので体全体が見える
ので、黒服さんは気が抜けません。 でもその分、料理の説明とかがしやすい雰囲気があります。


この黒服さんですが、栗林公園の商工奨励館のガーデンカフェ栗林のスタッフさんにしては数が
多いしなぁ~、と考えていたんですが、食材の説明がとても丁重で、且つ詳しいので、どうやら
フラム塾の塾生の人じゃないかと思います。 {^L^}のように地元の人間じゃない場合は、この
塾生さんとの語らいはすごく印象に残るんじゃないでしょうか。 皆さんほんとによく勉強され
てました。



商工奨励館 北館



料理の方は、まずアペリティフの、すもものピューレのソーダ割りでハートを鷲づかみされました。
これは美味いです。 飲んだ後に鼻から抜けていくすももの香りがすごく良いんです。おまけに
夏の園内を小一時間歩いて喉が渇いてますから、これはほんとに美味しかった。


すもものピューレのソーダ割り


続いて、瀬戸内のマリネは、タコや小エビのマリネを三豊ナスの薄切りが覆い隠してあるという
趣向です。 茄子をめくった時に宝石が飛び出してくるという訳ですね。 

EAT&ART TAROさんの味付けは、素材を生かすために、黒胡椒やワインビネガー等は
使わずに瀬戸内海らしい、やさしい味付けです。


島スープ

島スープ


続いて、島スープはなんと、いりこの水出しでスープをとってます。ウリとセロリが入っていて
アクセントになってます。 面白いのは香川県民は、いりこを後味というかスープを飲んだ後に
感じるんですが、県外の人は口に入れた瞬間にいりこを感じるようです。 やはり香川県民は
いりこに耐性が出来てるようです。\(^^;)


オリーブ牛とオリーブ夢豚
オリーブ牛とオリーブ夢豚


続いて、メインの肉料理です。 商工奨励館には厨房がないということで、近くの施設で調理さ
れた料理を持ち込むというスタイルなので、焼きたての肉はサーブできないようです。

そこでEAT&ART TAROさんが考えた手法が秀悦でした。 ローストビーフともまた
違う、脂の旨みを生かした冷製で、しかもオリーブ牛とオリーブ夢豚の特性を最大に引き出した
焼き加減になってます。 


オリーブ牛とオリーブ夢豚


ただ焼いただけじゃなくて、一手間加えたり、下ごしらえでタレに漬けるとか、なにか手法を
凝らしてますね。 もしくはローストの手法が上手なんでしょう。 特にオリーブ夢豚の美味
さが光る逸品でした。 

志度ワイン


この肉に合わせて、志度ワインが振舞われたですが、志度のワインも美味くなりましたね。
まだちょっと若いんですが、それがこのオリーブ牛や、オリーブ夢豚のローストと良く合うんです。
逆にいうと、ワインに合わせて料理を決めたのかも知れません。それぐらい相性が良かったです。



讃岐の郷土料理 カンカン寿司
カンカン寿司


続いて、讃岐の郷土料理のカンカン寿司。 実際に型をカンカンして取り出しました。 時期的
にべいすけでやる予定が、今朝さごしが定置網に入ったようで、急遽さごしに変更になったよう
です。 その分か、すこしさごしが身崩れしてしまいました。 

本来は数日間置いても食べれるように、塩と酢でガチガチに締める寿司なんで、料理人としては
フレンチのコースで出す料理としては塩と酢の量にいまいち躊躇があったんじゃないでしょうかね。


最後は高瀬茶。 この高瀬茶の美味しさは会場のあちこちから歓声が上がってました。 香り、
コク、甘みともに、食後の一杯としてパーフェクトな物でした。 紅茶なんか目じゃないぐらい
の存在感で、今回デザートが無かったんですが、それを補う〆の逸品でした。 この足で空港へ
いく人は、空港のお土産コーナーで高瀬茶を探す羽目になりそうです。


プレイベントと言うことで、フルコース終了後に、色々と料理やコース自体の完成度のヒアリング
がありました。 {^L^}はリクエストとして、食事中の音楽をあげました。なぜか今回はまったく
音楽が入ってなかったんです。 生演奏でなくても良いので、なにか音楽は流れていて欲しいですね。

生演奏ならカルテットあたりで、軽い曲が希望です。 表の芝生で演奏してくれたら再考ですね。

細かい料理の感想も伝えましたが、厨房と会場が離れているという状況の中では、すばらしい料理
だったと思います。

なかなか瀬戸芸の会場では、落ち着いて美味しいものを食べるのは困難ですから、讃岐の晩餐会は
面白い試みだと思います。

讃岐の晩餐会




讃岐の晩餐会
讃岐の晩餐会





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この記事へのコメント
柿原さま

栗林公園の綺麗になった商工奨励館を見せていただき、ありがとうございました。

写真で見ると本当に綺麗になっており、公の行事もしっかりと行える雰囲気ですね。

また、鯉の数が減っているというニュースは私も存じております。

私の若かりし頃、20年以上前でも人の姿を見ると、エサを求め、多くの鯉が寄って来ていたのですが、その数が少ないと寂しさを禁じ得ません。なんとか、生きの良い鯉を増やしたいものです。

柿原さま

素敵なブログを読ませていただきありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。
Posted by 松村 訓明(まつむら のりあき) at 2016年07月17日 11:53
松村 訓明 さん>

耐震化でどんな工事になるかと心配してましたが
なかなかの雰囲気の建物になってたので
安心しました。

商工奨励館はうどん屋になると、栗林雀が騒いで
いたんですが。。。。
Posted by {^L^}{^L^} at 2016年07月17日 23:01
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