2013年12月28日
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2013年12月28日01:08 Comment(0)
焼肉 どんぐり@トキ新

焼肉 どんぐり@トキ新
魚嫌いのおっちゃんズの忘年会で、鶴橋スタイルの焼肉どんぐりへ。 鶴橋スタイルと言っても
今では鶴橋自体が一大焼肉激戦区で無煙ロースターばかりになってますが、ガスコンロで肉を
焼くスタイルです。 すぐ網が焦げてしまいますが、そんなことは気にぜずガンガン食べる。
それが鶴橋スタイルです。

どんぐりは、トキ新の南から3軒目ぐいらいでしょうかね。 赤い暖簾にどんぐりと書いてある
のですぐ分かりますが、初めての人は入るのをためらうでしょうね。
ガラガラと立て付けの悪いドアを開けて中を覗くと、怖い顔をした大将が、ジロリと客を値踏み
する。 ってな事は無いんですが、東京オリンピックより前からあるお店だとあらかじめ学習
してから行く必要があります。

年代物のカウンターに、使い込まれたロースター。 椅子には奥さん手作りの毛糸の座布団が。。。
このお店は麺友インディー君が教えてくれたんですが、小学生の時から通っているそうです。
10人も座れば満席になるんですが、こういうお店の真髄は隣の人と肩触れ合って飲み食いする事。
何事にも動じないマスターと二三言交わすと、もう一見さんも常連さんも無くなります。
マスターはプロの絵描きさんで、{^L^}も三越でチャリティー展を見たことがあります。
鶴市のおふくの看板のイラストもマスターの作ですね。 マスターは子供が事のほか好きで
公園で遊ぶ子供を描くのが趣味ですが、最近は怪しいおっさんだと警戒されるんで嘆いてます。
そう言う一芸に秀でた人ならではの人間の厚みが魅力で、肉を食べに来るのかマスターに会いに
来るのか、分からないような常連さんも多いです。
肉は地元の仕入れなんで、はっきり言って、良い時もイマイチの時もあります。 ハラミが
名物なんですが、あまり量を確保出来ないようです。

それではまずは、ハラミから焼いてみましょう。・゚・。・゚・。・♪ 肉が分厚いので焼き加減が
難しいんです。 2~3個焼いて大体の火加減を把握します。 外が焼けてても中まではまだ
火が通ってない場合が多いので、火加減を調節しながら焦がさないように焼きます。


以前、正月明けに行ったら、見事なサシのハラミだったんですが、強火で焼き始めたら火が
ついて、肉が全焼してしまいました。\(^^;)
どんぐりの真髄は、タレにあるんですが、マスターが注文を聞いてからにんにくをすり鉢で
下ろして作ってくれます。 肉にもニンニクが大量にまぶしてあるので、翌日仕事の時には
注意が必要ですよ。


焼き加減さえ掴めば、至極のハラミが楽しめます。 ロースとカルビは焼きやすいです。
タンも塩じゃなくて、タレで焼くのでタン好きは注意。 まあお薦めはハラミで、ハラミが
売り切れの時は出直しましょう。 マスターもハラミが無い時には教えてくれます。
ビールはお客さんが自分で注いだり、サーバーの横に座ったお客が注ぐ担当になります。
一度、のんべい10人で行ったら、サーバーを空けてしまって、呆れられました。
大体肉だけで3~4千円ぐらいの予算でしょうかね。普通の人だとビールを飲んで5~6千円。
大食漢や飲み助でも倍は無理でしょう。 格安ホルモン屋が増えた昨今、値段が特別安い
お店ではなくなりましたが、肉のグレードから言えば大穴でしょう。
小奇麗なお店や、無煙ロースターを求める場合、どんぐりは全然向いてないお店です。
古き良き時代を思い出しながら、美味しい肉とビールを楽しみたい向きにはお薦めです。
肉だけじゃなくて、魚を含めて一品料理もいけますよ。 今回は食べてないですが、
野菜と肉を鉄板で焼く野菜焼きのようなメニューも有ります。


一見、毒舌に見えるマスターの芸術家らしい気配りや雰囲気作りは見ものです。 知らず
知らずの内に、カウンターのお客さんみんなが一体になっていると言う、高松には残り
少ない良き時代のお店です。
焼肉どんぐり
住所: 香川県高松市瓦町2-8-42
電話: 087-831-5605
営業日 月曜日定休
営業時間 17:00--24:00ぐらいまで 早仕舞いあり