2017年06月26日
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2017年06月26日08:00 Comment(0)
松賀屋

松賀屋
昨日、出張料理人ソウダルア氏のパフォーマンスが仁尾町の松賀屋で行われた模様をUPしましたが
てっきり以前に松賀屋の邸宅内を紹介済みと思ってましたが、まだだったようなので遅ればせながら
本日UPいたします。
香川県内の古民家でもその豪華さでNO.1ではないかと思われるのが、荘内ペニンシュラの根元に位置
する仁尾町の松賀屋です。
松賀屋というのは明治の後期に当時の塩田王 「 塩田忠左衞門 」 の手によって建てられた大邸宅で、
塩田忠左衞門氏に関しては、当時の四国でNO.1の納税者で、仁尾町の初代村長であったことでも知ら
れています。
塩田で栄えた仁尾町は当時の国鉄の路線計画をはねつけ、路線が仁尾町を迂回することになったと
言われていますが、空襲に会わなかったことと併せて古い町並みが残る結果となっています。
仁尾町は瀬戸内海の中心に位置し、普通は砂浜の砂が流失して困るのが、逆に集まってくるので父母
ヶ浜のような砂浜を作り出したり、荘内半島を車で走るとよく目にするように、漁港が砂で埋まって
しまっています。
また北前船が寄航する港町として、交易が盛んで文化度の高い地域でもあります。
そんな仁尾の繁栄を誇りに思おうと立ちあがったのがチーム 「 誇 」 のメンバー達。 松賀屋を
そのシンボルにと改修に挑んでいます。 曽祖父さんが棟梁としてこの松賀屋を建てたという地元の
大手建築会社の菅組の試算によると改修には3億円はかかるということで、壮大な計画となっています。
その手法は、シェアビレッジとして多くの人に村民になって再建を手伝ってもらうという全国で2例目
の斬新なもので注目が集まっています。
注: 2019年の暮れに、 「 誇 」 から 一般社団法人 松賀屋へと運営母体が代わり新しいプロジェクト
が始まっています。
そのあたりの詳しいことは、一般社団法人 松賀屋 のホームページを参照してください。
長きにわたってあかずの扉に、人々は塀の節穴から中を覗いて当時を偲んでいたのですが、誇りの
メンバーにより改修が始まり、昨年の春から一般の人も中を見学する事ができるようになりました。
{^L^}も何度か見学したことがあるのですが、2Fの塩田忠左衞門氏の書斎の蔵書を見て当時の
リーダーの知識欲には驚かされました。 塩田忠左衞門氏は慶應大学出身だそうで、福沢諭吉の
蔵書はともかく、医学から工学系、財務、政治、国際とあらゆる蔵書が並んでいます。
四国でNO.1の納税者というよりも、村長としていかに仁尾の為に勉強していたかが偲ばれます。
現在も夏場は一般の方でも予約すれば見学できるので、荘内半島へ訪れた際には立ち寄ってみて
ください。


















奥の蔵の中にはどんなお宝が眠っているのか気になりますが、おいおいメンバーの手によって
発掘されると思います。 なにせ例えばこんな小豆島産のオリーブオイルだって、今はメーカー
にも残っていないと思われれるぐらい貴重な資料です。


松賀屋の屋号にもなった 「 まつぼっくり 」が手すりの飾りに施された階段を上がって2F
を覗いてみましょう。・゚・。・゚・。・♪























こちらは塩田忠左衞門氏のお孫さんあたりのコレククションでしょうか?


過去の松賀屋 訪問記 :
6月25日

11月16日

松賀屋
住所: 香川県三豊市仁尾町仁尾丁980
電話
営業日 不定期で無料公開しています。詳しくは松賀屋のHPでご覧下さい
営業時間