2008年07月18日
Posted by {^L^} at 2008年07月18日00:07 Comment(0)

竹清


竹清

あれは40年程前の事だ。 国道11号線の八本松交差点からすこし西へ過ぎたところに
屋台の小屋のような物が出来た。 覗いてみると天ぷらを揚げていた。 しかしその
当時、小学生だった私に取ってそこがうどん屋だった記憶は無い。

当時はうどを食べるのは、アズマヤと相場が決まっていた。 まだうどん屋と言う
ジャンルが無かった頃だ。 うどんは食堂か喫茶店で、かけうどんか冷やしうどんを
食べるのが普通だった。 少なくとも、小学生の私には自分でうどん屋へ行くと言う
習慣はなかった。 だからこの天ぷらのお店にもはいる事はなかったが、このお店こそ
後に全国に名を馳せる事になる竹清であった。

全店制覇には昭和45年開業と書いてあるが、恐らくは5年ぐらい早いと思う。 この件
に関しておばちゃんと話しても、はっきりとした年号は覚えていないらいしい。 まあ
いつも天ぷらを揚げながらの立ち話だ。 それ以上聞くのも失礼だし、天ぷらの美味さに
は関係の無い話でもある。

おばちゃん曰く、高松のセルフ一号店だそうだ。 たしかに他にセルフのうどん屋の
記憶がないので、そうかも知れない。 近所にある有名セルフ店の、さか枝は当時
まだ製麺のみで、お店での営業は昭和50年ぐらいからだ。

さて、有名な竹清の半熟卵の天ぷらだが、いまでこそ色々なうどん屋さんで出される
が、まさにこの店が元祖であることは間違い無い。 いまでさえも美味しさで言えば
文句無しに一番だろう。 

竹清の天ぷらは、揚げるところを見たことのある人は誰でも知っているはずだが、特殊
な揚げ方だ。 タネを油に入れた後に、おばちゃんが手で小麦粉を振り掛ける。 

これにより、あの独特のバリバリの竹清の衣が生まれる訳だ。 この代償に、おばちゃん
は手と肩がうずいて夜眠れないそうだ。 この話は20年ぐらい前に聞いたので、職業病
に悩まされながらも、手を抜くどころかますます行列は長くなって来たわけである。

土曜日に続いて水曜日が休みになり週休3日としたのは、恐らく体を休める為だと思われる。

これだけを見ても、おばちゃんのプロ魂には頭が下がるのだが、この界隈を夕方通りかかる
人なら誰でも知っているが、おばちゃんとおっちゃんの二人で毎日お店をピカピカに磨き
上げてる姿にはまさに頭が下がる思いだ。 あれだけ天ぷらを揚げるお店だ、すこしでも
手を抜くと、床やテーブルが油っぽくなってしまうものだが、竹清に限ってはそういう事
は微塵も無い。 まさに飲食業に携わる者の鏡のようなお二人だ。

さて肝心の天ぷらの方だが、季節の食材が素材となるわけだが、スタンダードは半熟玉子
と竹輪である。 最近はお昼の混雑時はこの2種類だけが出される。 その前後は色々
な天ぷらがカウンターに登場するが、好みの食材が出来ていない場合は、オーダーもできる。

時間帯によってはフルオーダーで、お座敷天ぷら状態になる場合もあるが、竹清の場合は
頻繁に天ぷらの注文方法が変わるので、随時店員さんに聞いてみるのが間違い無い。

食材的には、いかなごや、もちなど、日頃見慣れない物を見つけたら是非食べておきたい。
椎茸の天ぷらだけは気をつけないと危険だ。 あまりに味が濃厚過ぎて、後の食べ物の
味がしなくなってしまう。 椎茸の天ぷらだけは必ず最後に食べるようにすべきだ。

行列にしたがって、カウンターで天ぷらを取ってからうどんを頼む場合は、なんら問題無い。
うどんの玉数だけを告げて、皿に取った天ぷらと一緒に精算すればよい。

天ぷらが揚がってなくて、うどんと別に受け取るようになった場合は、頼んだ天ぷらと
うどんを同時に前払いで精算する。  これもカウンターのおばちゃんのオペレーション
にしたがえば良いだけだから問題は無い。 分らないことはなんでも気楽に聞いてみよう。

問題はイレギュラーな注文の場合だ。 一番多いのは、巡礼のため、竹清ではうどんを
パスして、天ぷらだけ食べたいと言うケースだろう。  竹清の場合は、天ぷらを頼んで
うどんを頼まない場合は、かならず『うどんはどうしましょう?』と聞かれる。
これは、県外客のためにおばちゃんが気をきかして聞いてくれるだけないので、うどんを
食べない事を恥じる必要はない。 うどんは食べないとはっきりと告げるか、『もう食べた』
と告げよう。 私は『さっき食べた』と言うようにしている。

★追加情報: 最近巡礼者向けに半玉 100円が登場した。 これを食べるのが最良だ。

あまりの天ぷらの美味しさに、おもわず天ぷらの追加をすぐ場合が多々出てくる。

この場合はケースbyケースで、おばちゃんに直接頼んだ場合は、食べた後にレジへ
割り込んで精算しても良い。 時間帯やその時のシステムによって、天ぷらの注文は
注文取りのおばちゃんが聞いてまわっている場合もある、その場合はそのおばちゃんに
天ぷらを頼んで、精算も先払いかどうか聞いて見よう。 頻繁にシステムが変わるので
その時々に聞くのが間違いないが、基本的に前払いでないと食べれないお店ではない。

ここのうどんは、湯がかないことをお奨めする。 行列が無い時分は、出された麺の状態
を見て、つやつやだと湯がかない。 作り置きだと湯がいたものだが、最近は行列があたり
前になって、作り置きのうどんが出ることはまず無い。 ここのうどんは湯がかずに
ひやあつで食べるとちょど良い腰になる。 薬味は七味を多めに掛けるのがお奨めだ。

つけうどんの出汁も、店の一番奥のテーブルにあるので、夏はつけうどんも良い。 また
この付け出汁を、そのままうどんにかけて、ぶっかけにするのも良い。 一番の困りごとは
うどんと天ぷらが揚がるのが時間差になってしまう場合だ。 いさぎよく、うどんは先に
食べて、ひたすら天ぷらが揚がるのをまとう。

帰りには、忘れずに入り口で天ぷらを揚げているおばちゃんに一言、天ぷらの感想を
伝えてお店を出よう。 おばちゃんのスマイルが天ぷらの余韻を2倍にしてくれる。

最後にこの店の駐車事情だが、お店の東100メートルのところに4台確保してある。
満車の場合には向かいに中央病院の時間駐車場がある。 無料なら駐車することはお奨めしな
いが、30分以上は有料化しているので、病院以外の利用も問題無いだろう。

ここが一杯の場合は西の角を北に曲がって北上すると、さか枝付近に何箇所もコイン駐車場
があり、どこかへは停められる。


竹清                     
住所:   香川県高松市亀岡町2-23  地図
電話     087-834-7296
営業日  ★修正 2015年2月現在 月曜日定休
営業時間  11:00~14:30
駐車場   お店の東100m東と お店の西隣  



駐車場




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