{＾L＾} が食べたもん

交通安全うどん＠碧空会

羽床からレオマワールドへ向かう農免道路を走っていると、突然赤い旗を持った警察官がっ！

しまった？　スピード違反？　シートベルト？　携帯電話？　と肝を冷やした事がある人も
多いと思いますが、年に一度の風物詩、うどん　de　交通安全キャンペーンです。　

主催は丸亀市交通対策協議会と言うところですが、うどんを打つのはあの碧空会です。

碧空会と言えば、プロをはるかに上回る腕のスーバー爺ちゃん達のうどん打ち集団として、
有名ですね。　　追っかけも居るほどです。

丸亀のお城祭りなんかは行きやすいのですが、この秋の交通安全週間のイベントはいつも忘れてて、
TVのニュースを見て、しまった！　と悔し涙を流すのですが、今回は碧空会婦人部の方とお知り合い
になったばかりで、早速インサイダー情報を頂きました。

10時半からスタートして、500食ですから早めに行った方が間違い無いと10時半出発！　

32号線からうどん病院を越えて、農免道路へ入ります。　うどん羽床を越えたあたりで、シート
ベルトチェック！　携帯もOFFにして、車積カメラも外します。　なにせあと数百メートルで
警官に赤旗で制止される訳ですから。。。（滝汗）

警察官　出たぁ！～～～～～～　　




分っていても、心臓に悪いですね。　うどん食べますか？　と聞かれて、駐車場に誘導されます。

後から来た車も次々と捕獲されてます。　うどんの幟が並んでないと、まるでスピード違反で大量
に検挙された図ですね。（滝汗）



この勝福寺の前は、上下線どちらにも駐車スペースがあり、こう言うイベントに打ってつけです。

マニア垂涎の碧空会の大釜です。　平釜なのでお湯が沸くのが早いですね。　設営撤収も簡単に
できるように、随所に工夫が見られます。　ことうどんに関しての設備は最新鋭なのに、テント
がクイックテントでなく従来型の運動会テントなのが、お年を召した碧空会らしいですね。　＼(^^;)




うどんを打っている爺ちゃん達も、すかし打ちは当たり前、うどんを福井君で切る手つきは軽やかで
ホント余裕が違います。　　農業の方も多いと思われ、水周りの設備の充実もすごいですね。




TVも取材に忙しいですが、撮影後一緒にうどんを食べてました。　{^L^}もかけうどんを頂きます。
このうどん、とにかく滑らかなのに出汁がよく絡みます。　うどん自体は剛麺ではなくどちかかと
言うと、少し柔らかめですが、このスーバー爺ちゃん達にとっては、固いうどんや、昔タイプの
うどんを打つことなど朝飯前。　このぐらいの固さが一般受けするのでしょう。




出汁は流石の丸亀の味、いりこが利いたかなりインパクトのある出汁です。　でもそれ程いりこ
臭いわけでも有りません。　とにかくうどんとのバランスが良いですね。　



絹のように滑らかながら、ワイルドなうどんは、うどん屋では食べれない味です。　宵練りで
かなり周到に踏み込むのだと、前述の婦人部の方に教えてもらいました。　なんでも、健康にも
良いので、しっかりと踏み込むのだそうです。　そりゃお店では真似できないわけですね。

あっと言う間に平らげたら、{^L^}のお腹をみてか、お運びの人が、お代りしますか？　と聞いて
くれました。（汗）　　ほんとはもう一杯、醤油で食べてみたかったんですが、帰りに寄り道
するところがあるので、泣く々辞退。　　

次回、１１月１４日(土)の中央病院の時はお腹一杯食べましょう。＼(^^;)


碧空会（　あおぞらかい　）は、栗熊のうどん打ちボランティアといつも紹介されてますが、実は
長い歴史を持ってます。　会そのものは昭和60年に6名の有志で結成されたと聞いてますが、
碧空会を語るには、昭和14年にまで遡ぼらなければなりません。

満州開拓が全盛の頃、栗熊村から満州国牡丹江省樺林に170戸、570名が移民。

栗熊分村を建設して開拓は順調に進んだそうですが、敗戦により日本に引き上げを余儀なく
されます。

ところが、帰る先の栗熊はすでに残った者により繁栄。　行き場のない引き上げ者達は入植先
を捜します。　ようやく受け入れてもらえた先は、鳥取県香取村。 大山の北斜面と言う開拓には
苦難が伴なう場所です。　しかし苦難の末にみごと開拓を成し遂げた栗熊出身者達は、一段落
した後に故郷との交流を深めます。

昭和60年5月19日、一台のマイクロバスにうどん打ちの道具を満載して鳥取県香取村へ向かった
6人のグループ。　　『　こんなに美味いうどんは何十年ぶりかのぅ～　』　の一言が後の、碧空会へ
と発展していきます。　実に入植より45年が経ってます。（驚）

このあたりの事は、時々パネル展で披露されますので、目にされた方も多いかと思います。


奇しくも、栗熊地区と言えば、こんぴら参りの参道として香川最古のうどん屋が栄えた土地。
自転車には乗れなくても、うどんを打てない人は居ないと言う土地柄です。　

かくして栗熊と香取村とのうどん交流が生まれた訳ですね。　{^L^}の親類にも満州からの
引き上げ者がいて、苦労話は聞いているので、おおよそのことは想像がつきます。

苦難をともにした者同士がうどんを絆に結ばれる。　はやり我々にはうどんのDNAが刻まれて
いるようです。