2008年07月18日
Posted by {^L^} at 2008年07月18日00:12 Comment(0)

一福 国分寺町

一福 国分寺町
一福 国分寺町
一福 国分寺町

一福 国分寺町


鶴市町の名店のぶやと並んで、今年オープンした中で新人賞の呼び名が高いお店だ。 大将は
名門丸亀中村の出身だ。 中村へ何度か行かれた方はメガネのお兄さんとの記憶があるだろう。

中村はご存知のとおり、細麺で伸びる麺が特長だ。 しかしこれが新規オープンの際には高い
ハードルになる。 飯山なかむらや、丸亀の中村のように、お客さんが行列してくれると出来立ち
を出せるので、お客はその伸びる感触に痺れる訳だが、少しでもお客さんの間隔が空くと、あっと
言うまに伸びてしまって普通のうどんになってしまう。。。

この対策に、うどんを固めに打ったり、太くしたら、たちまちなかマニアと呼ばれる中村ファン
から、中村のうどんじゃない! と、厳しい採点を付けられてしまうわけだ。

この難しい難題を解く鍵は、修行自体に見た【 押し寄せる客の波 】をイメージして、美味しい
うどんをお客さんに出すことに専念するしかない。 お客さんの入りを読み、細かく小分けして
茹でて、それでも余ったうどんはお客さんには出さない。

なかむら系のうどんに関わらず、他のうどんにも通じる黄金律なんだが、実際にやり通せる人
は少ない。 

しかし一福の大将は、やり遂げた。 オープン当初は、どうしても中村のうどんと比べてしまう
ので、うどんは美味しいものの、伸びが少ないとかちょっと太いな? と感じる事もあったが
夏頃には、なかマニアをも唸らす見事な【 とぅるとぅる麺 】になった。

私の麺友の、なかマニアが太鼓判を押すのだから間違い無いだろう。

なかむら系のうどんの特長は、醤油でよし、かけでよし、釜玉でよし、の三拍子揃っている事だ。
一福も同様に、どんな食べ方をしても美味しいが、やはりかけうどんが一押しだ。 出汁は
丸亀の流れを引いているので、飯山に比べると、やや上品だ。 

麺が細く、味があるので、その出汁の良く絡むことこの上無い。 知らない人は出汁が濃いのか
と錯覚してしまうが、実は麺が良いので出汁が乗るのだ。

商売的には、街道沿いの路面店なので、作業員とか配達員などのお客さんも多く、その需要を
満たす為に、変わりメニューも月代わりで登場するが、県外からの巡礼客の場合は、1玉づつ
しょうゆ、かけ、釜玉、をまずは食べることをお奨めする。 

とにかく喉越しの良い、ライトな麺なので三玉ぐらいはなんでもない。 ぺろりと入るので心配
する必要は無い。 そこで余裕があれば、本家では食べられない、ぶっかけを食べてみるのが
良いだろう。

薬味は、醤油うどんや、かけうどん、ぶっかけ等には、生姜が合う。 出汁がイリコベースなのと
醤油も、しょっつる系の香りがするヤマセ醤油だ、癖があるので生姜を入れるのがお奨めだ。
なかむら系のお約束の、色は薄いが、猛烈に塩辛い醤油だ。 醤油うどんを食べる際には、少な目
にかけて、足らない場合は足すのが良い。 普通の醤油と同じ感覚でかけると食べれないぐらい
辛くなる。

丸亀の中村で鍛えられただけあって、お客さんに対する店主の気配りにはすごい物がある。
県外からの場合は、食べ方やメニューのチョイスなど、気軽に相談しよう。 また一つさぬきの
思い出が増えるはずだ。

特に、連休などのさぬき入りで、有名店が長蛇の列が予想される場合は、このお店は長穴場と
なる。 並ばずに有名店と同じグレードのうどんが食べられる。 いや正確に言うと、混雑時は
有名店もどうしても味が落ち気味だ。 一福ならそんな心配は無用だろう。 並ばずに有名店
を超えるうどんが食べられる。




もう一つ、見逃してはならないのが、店主の秘儀天空湯切りだ。 県内のうどん屋でこれを
やる者は見たことが無い。 私は勝手に【やお返し】と名付けている。

最後に少しだけ、お店のロケーションを紹介すると、まず一福と言う名前は、この場所で長年
同名の繁盛店をされていたオーナーさんが勇退したのを引き継いだ物だ。 有名店で修行した
にも関わらず、地元に愛されるお店を目指す大将の心意気だろう。

この旧 11号線はその昔何十年も、高松と松山を結ぶ大動脈として栄えた街道だ。 近くには
八十八箇所の国分寺もある。 当然うどん屋さんも多く、近所のまるや、飛びざるも人気店だ。

そう言う激戦区で勝負しようと言う大将の決断はさぞかし大変だったろうと思うが、順調な
オープンを果たした。 営業時間が短く、定休日+1日の連休を取るので、私も何度もお店の前で
天を仰いだ事がある。 火曜日が定休日なので、水曜日は要注意になる。 土日は問題無いが
ウイークデーに巡礼をされる方は、事前に電話でチェックする事をお奨めする。



イキイキTV



一福 国分寺本店  四国新聞讃岐うどん遍路
住所: 香川県高松市国分寺町新居169-1  地図
電話:  087-874-5088
営業日  金曜日 定休
営業時間 (平日) 10:00~14:00 麺切れ終了あり
     (土日祭)10:00~15:00 麺切れ終了あり




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