{＾L＾} が食べたもん

宮武製麺所

平凡な土曜日、何時ものように蕎麦道楽高はしで十割蕎麦。　毎度の蕎麦の写真では変わり映え
しないので、帰りに趣のあるうどん屋、宮武製麺所へＧＯ！

高松のうどんマニアなら誰しもご存知のとおり、見た目は高松でもTOPクラスの絵になるうどん屋
さんですが、肝心のうどんが普通なのが惜しいところ。　　昭和60年代には賞を取ったこともある
由緒正しいうどん屋さんですが、簡単に言うとそれから進化する事を拒んでいるかのようです。






うどんの味自体は、麺、出汁、共に昭和40年代の食べれる製麺所でよく出会った味です。高松市内
で言うなら、村上製麺所や、丸山製麺所、閉店した久保製麺所などはこんな感じのうどんでした。

丸山や、久保は市内中心部なので出汁がもう少し洗練されてましたが。。。

麺は{＾L＾}の家の近所の国村製麺所（旧松井製麺所）なんかと良く似てます。　閉店した松家
なんかだと、当時からもっとストロングな麺でした。　

他の製麺所が時勢に合わせて麺や出汁のスタイルを変えて行ったのに対して、宮武製麺所はスタイル
を変えなかったものと思います。　それはこのお店は仏生山の繁華街にあり、ある意味下町とも
言える立地だったからだと思います。　

高松に合併する前は香川郡仏生山町として栄えた町ですから駅前も相当賑やかだったと思います。
当時は菊人形展や競馬場でも有名でした。　仏生山には、御菓子處アオイ堂、お酢の神崎屋、呉服の
天満屋、吉田養蜂場と代々続く有名なお店もあります。　

また仏生山は製麺の町としても栄えたので、今は営んでなくても多くの元製麺業者が居るはずです。
そう言う風情が宮武製麺所さんがスタイルを変えることを良しとしなかったのではないでしょうか。

あと何年か経つと、昭和のうどんが食べれるのはココだけになるかも知れません。　

そんな宮武製麺所のうどんですが、やや細目です。　腰を重視したうどんでも、もちもちを目指した
うどんでもなく、まさに昭和40～60年頃に極普通に食べていたうどんです。





出汁もその頃のスタンダードな味付けですが、これが惜しいところ。　麺を引き立てるような出汁
だったらもっと違う印象になると思います。　もう少しいりこが強いか、昆布が強いと面白いうどん
になるはずなんですが。。。。　



まあとにかく今はうどんの味で勝負というよりも、情緒を楽しむお店です。

宮武製麺所と言うと琴平の宮武や、麺通団の宮武讃岐製麺所と勘違いして訪れる人も居るようなので
念のために説明しておきます。

宮武うどん店：　ぞくに言うTVでお馴染みの、包丁手切りの暗算の大将のお店。
宮武讃岐製麺所：　いきいきうどんを運営する丸亀の大手製麺所。
宮武製麺所：　仏生山駅前の趣きある製麺所


今日の蕎麦道楽高はしの蕎麦は福井の在来種の蕎麦でした。



宮武製麺所　　 讃岐うどん遍路掲載無し　　 　　 　　　　　　 　　　　　
住所: 　 香川県高松市仏生山町甲839 　地図
電話 　 　 087-889-1361
営業日　　 日曜日定休
営業時間　 10:30～14:00