{＾L＾} が食べたもん

創業80年のうどん屋で食べるらーめん

昨日の続きです。　大阪のPSYさんと国分寺の山下の後は、田村に滑り込みでラストの釜を食べ、
続いて、うどん出汁で食べるらーめんへＧＯ！

電車でうどん屋巡りをするPSYさんが陶の駅を下りて赤坂へ行く際に、何度か前を通ったけど一度
も入った事がなかったと言うお店です。　　　確かに誰かにここは、うどん出汁のラーメンが美味し
いとか、おでんが美味しいと聞かなければ、普通は入らないお店ですね。

{^L^}も麺友のナカマニア一号さんから、ここのうどん出汁のらーめんの話しを聞かなければ
行って見ようとは思わなかったと思います。　はっきり言って、そのうどん出汁のラーメンで
さえ、格別美味しいと言う訳ではありません。



しかし創業80年、いわゆる昭和元年あたりから商売をしている、まさに昭和の遺跡とも言える
このお店で、ラーメンやおでんを食べるとなぜかまた来たくなります。　それは使い込まれた机や
椅子が居心地よいだけでなく、気のいいおばちゃんとの会話も味のうちと言う事なんですね。

お店へ入ったとたんに、鼻の良い人なら、このお店が薪で煮炊きをしている事が分かると思います。
おばちゃんがオクドさんを守ること60年、嫁に来てから絶やす事なくかまどを炊き続けています。

特に薪でないと美味しくないと言うことではないのですが、おばちゃんの意地のようなもので
しょうか。　いえ、おばちゃんなりのこだわりに違いありません。　





実はこのおばちゃん、あしたさぬきでお馴染みのブロガーさんのお婆ちゃんです。　お孫さんも
こだわりを持って創作活動に活躍されているので、血筋だなぁ～と感心します。

さて、全国のおでんの雑誌にもさぬき白味噌おでんの代表として登場したおでんですが、確かに
美味しいです。　ファンが多いジューシーなきつね寿司とおでんだけでも昼食としてお奨めです。



らーめんも、素朴な味わいのラーメンでこちらも、スープの切れ味がどうのこうの、麺の腰が
どうのこうのと言うようラーメンではありませんが、なぜかまた欲しくなる、ほんとにあっさりと
したラーメンです。　現在チャーシュは週に一回しか作らないので、日によってはベーコンが
代わりに入る場合もありますが、チャーシュの煮汁がスープにアクセントを加えてます。



うどんもあるのですが、こちらは現在手打ちをしていないので、火曜日～土曜日までが池内の麺、
月曜日は山越の麺を使用してます。　おばちゃんの話では、うちの出汁には池内の麺が一番よく
合うそうです。　　　かけうどんは流石に作り置き麺でうどんマニアがわざわざ食べに出掛ける
ようなうどんではありませんが、夏の冷やしうどんは昔、喫茶店なんかでよく食べた懐かしい
味わいで、一度食べてみても損はありません。



総合的には、ラーメンを食べて、おでんをつまんでキツネ寿司を食べたら大満足になります。
おばちゃんとの会話は、なにせ自然体のおばちゃんですから気が付いた時には話がはずんで
いたと言う場合が多いのですが、こちらから仕向けるのなら、何時からやっているのですか？
とか薪を炊いていると聞いて来たと言うと、おばちゃんのトークショーが始まると思います。（笑）



{＾L＾}が一番気にいっているのは使い込まれた机です。　どんなお店にもこれ程の机はありま
せん。　その昔高松から琴平方面へ行商に出た自転車の商人達がこのあたりでお昼になるので
この界隈はどこのお店も皆、大変栄えていたそうです。　　うどん屋自体も、滝宮のアヒル池
周辺には水車が沢山あって盛んに精麦が行われていたので、まさにうどんのルーツの場所とも
言えますね。

そんな事を思いつつ、すなおに素朴なうどんや、ラーメンを頂くのがこのお店の楽しみ方です。
ここではうどん評論家は忘れましょう。（笑）





田中食堂　お店のHP無し　　　四国新聞うどん遍路掲載無し
　　　　　　　　　　　　　　ファンのページ：WARAU YODARE 笑うよだれ
住所: 　　香川県綾歌郡綾川町陶5696-1 地図
電話 　　 087-876-0028
営業日　　日曜日定休
営業時間　11:00～14：00　ぐらい　麺切れ終了あり