{＾L＾} が食べたもん

山鹿うどんの最終日

昨日delmoさんのおかげで今日が名店山鹿の最後の日と言う事を思い出しました。　最後の日と言っても
今回は移店のための閉店ですから寂しい訳ではありません。　でも40年前に俳優の森繁久弥氏が訪れて
座ったカウンターにもう座れなくなると思うと残念です。



今日は午前中のみの営業と言う事もありカウンター席はほぼ満席になっていましたが、幸運にも森繁氏
の座った釜の前の席に着くことができました。　目の前で美人女将がうどんを湯がく姿が見える特等席です。
森繁氏との逸話は一つ前の日記に保存版山鹿うどんとして書いてますので、そちらを参照してください。



山鹿は、オーダーすると醤油うどんを味見に出してくれるお店として有名です。　女将自慢のもちもち
うどんを堪能できます。　かなり変わった食感で香川では同じうどんは思い出しません。　でも今日は
お客さんが多かったせいか、いつになく早茹でで若干固めのうどんでした。



つるりと醤油うどんを平らげて、今日頼んだ【　かもうどん 】を待ちます。 　山鹿ではなんと言っても醤油
うどんと、きざみきつねうどんが一押しですが、かけうどん系なら森繁氏直伝のきざみきつねうどんだけでなく、
料理系のメニューもお奨めです。　

きざみうどんの発祥は京都ですから揚げに味があまりついていない上品なうどんです。　かけ出汁はいりこを
効かせたインパクトのある出汁ですが、昨今のさぬき風のワイルドな出汁に慣れていると、やや物足りなく感じ
るかも知れません。　　もちろん女性や上方育ちの方にはうってつけです。　　山鹿の出汁は化調が一切入っ
ていないので、その意味ではマイルドに感じます。



これが肉うどんとか、鴨うどんになると食材からの旨みが滲み出て出汁の美味しさが増します。もっとも
鴨肉うどんは鶏で言うとささみの部分を使用していて、昨日食べた蕎麦道楽高はしの鴨せいろなんかと
は180度違うさっぱりとした味付けになってます。　まさに高松の中の奥町で食べる上品な食べ物です。

化調で舌がやられないので、鴨肉をかじったり、ネギをかじったりする度に、ああこんな味がした、ここ
はこんな味がしたと微妙な味わいの変化が楽しめます。　まさに料亭のうどんと言えるでしょう。

山鹿の楽しみ方は、うどんや素材の微妙な味わいを楽しみつつ、女将さんとの会話を楽しむのが最良です。
けっして、駆け込んでうどんを流し込んで次のお店に行くと言うスタイルはお奨めしません。

この山鹿ですが、今の内町のお店は今日で営業終了です。　11月1日より百間町の新しい店舗での営業に
なります。　ビルの5階です。　　{＾L＾}も楽しみにしています。




山鹿うどん　（やましかうどん）　うどん遍路記事の内容は旧店です。 　　　　　　 　　　　　
住所: 　　 移転しました。　香川県高松市百間町３－２　大浦ビル５Ｆ 　地図
電話 　 　 087-821-7450
営業日　　 日曜日定休 　2008年11月2日は営業
営業時間　 11:00～18:30　　麺切れ終了あり
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