2013年01月31日
Posted by {^L^} at 2013年01月31日23:59 Comment(6)

馬渕手打製麺所

馬渕手打製麺所
馬渕うどん

今日は馬渕の大将の打つ最後のうどんが食べれる日だ。 混む前に行ってこゆっくりと味わう
事にした。

馬渕手打製麺所
馬渕手打製麺所

この前からすでに大島うどんの次男君が、お店に入っている。 前回のBlogに記事に読者
の皆さんから色々質問のコメントを頂いたので、今日はうどん記者ごっこと言う訳だ。

なにはともあれ、大将の打ったうどんを食べなければ話にならない。 最後の一杯はかけの
あつあつと決めていたので、1玉を温めてもらう。

恐らく30年ぐらい前に初めて、このピカピカの麺の入ったどんぶりを手渡された時と同じく
ドーパミンが脳の中で生成されるのを感じた。 今でこそ出来立ちのうどんが食べれるのは
当たり前だが、当時はまだ運と、お店の選定が必要だったのだ。

近所の上田や大島は出来立ちでも麺が重いため、馬渕のように輝かない。 馬渕に匹敵する
ピカピカ麺は、さか枝ぐらいと記憶している。

手渡されたどんぶりに、冷たいかけ出汁を少しと、暖かいかけ出汁をたっぷりとかけてネギ
生姜、七味とWで使うのが気に入っている。

馬渕手打製麺所

ずるずるっと4箸ぐらいですすり込んで、大将の打った麺を記憶に刻み込んだ。 火曜日に
食べたうどんは次期大将の大島うどんの次男君の打った麺だった。 違いを見付けられる程
最近は馬渕に通ってはいない。

それでも次期大将も馬渕のうどんを継承していくとの方針なので、あとは食べるタイミング
だけが馬渕の攻略法だろう。 もちろんお昼の時間なら問題は無い。

さて、それでは読者の質問を次期大将にぶつけてみよう。 まず念のために、店名の継続と
馬渕のうどんを継承するのかどうか確かめてみた。

当然ですよ! と言う勢いで、肯定的な答えが返ってきた。 店名は馬渕のまま、現在の馬渕
の麺と出汁をそのまま継承するそうだ。  つけ出汁に関しては、意見を求められたので
香川は甘い方が良いとお答えしておいた。 馬渕ではつけ出汁に味醂を使わないのでかなり
ドライな出汁である。

しっぽくに関しては、若干変えるかも知れないとの考えを持っているそうだ。大将が横から
時代に合わせてどんどん変えていったらええんやと援護を出す。 雑草でもなんでも時代が
要求したら練り込んで、雑草うどんを打ったらええやとさらにボルテージが上がって来た。

馬渕手打製麺所


最後の機会かも知れないんで、大将の若い頃の話や、引退のいきさつを取材することにした。

大将が以前から引退の機を図っていたのは人伝に聞いていた。 塩田麺業の二代目大将が
後を継ぐべく修業に入っていたが、継がなかったのは前回知った。 しかしその別にも
修業に入っていた人が居て、当然その人にも後を継ぐ順番が巡ってきたのだが、運悪く
昨年は体調が完璧でなく引き受けられなかったそうだ。

その話を聞いた大島うどんから、次男君が立候補したと言う訳だが、話は実に感動の
ストーリーだった。 

なんと馬渕の初代大将、つまり現大将のお父さんが、大島うどんにうどん打ちを教えたんだ
そうだ。

大島うどんは元々、粉屋で小麦粉や米を製粉したり精米したりが生業だった。 

当時の製粉業界の流行で製麺も始めたが、技術的にまだまだったのを見た、馬渕の初代が
大島の初代にうどん打ちを伝授したそうだ。

人の世話はするものだ、50年の月日の後に再び両者に友情の絆が結ばれた。 トントン拍子
に話はまとまり両者共に、願っても見ない形で後継ぎが誕生した。 

大島の次男君も33歳。 独立するには格好のタイミング。 美人の奥さんも接客のプロで
お店の運営にはなんの心配も要らない。 馬渕の大将も彼なら安心して店を任せられるだろう。

もっとも、マブチの大将自体、年月を掛けて引退の準備をしていたからこそ、契約書にサイン
をもらうだけで引退できる訳だ。 うどん店の場合はお店と自宅が一緒だったり、とかく
店を譲るのには問題がある場合が多い。

すべての準備が整って最良の形で代替わりができ、まさに大将交代も農林水産大臣賞ものだ。


以前に取材した時は、わしなんか。。と言って奥へ引っ込んでしまった大将だが、今日は
まさに肩の荷が下りた感じで饒舌に色々語ってくれた。

馬渕手打製麺所

何度もなんども、【 よろしく頼むで 】と2月から船出の若者を応援する姿にも頭が下がる。

次期大将がマブチの味を継承すると断言してるんで、うどんは問題無いだろうし、大島うどん
でアレほど量産には慣れてるんで、馬渕の客数も余裕でこなすだろう。

しきりに、出来立ちと言う言葉が口をついて出てくるんで、オペレートも向上するんじゃ
ないかと期待が持てる。

馬渕の奥さんが、来る人毎に、これからは若くて美人が湯掻いてくれるから美味しいで!
と声を掛けていたが、あながち冗談だけでない部分もある。



馬渕手打製麺所



2月から大将が代ると聞いて、週末にでも行って見ようという方も居るだろうが、気をつけて
頂きたいのは、明日から日曜日までは店内のリフォームで休業になる。 

新しい大将の元で馬渕がスタートするのは2月4日からなので月曜日までお預けだ。

4日には間に合わないと思われるが、コメント欄にもあった、大島の中華麺は予想通り馬渕
でも食べられるようになる。 

つまり、大将も若返り、美人奥さんの接客に加えて、中華麺まで食べれるようになると言う
事だ。 個人的にはつけ出汁に味醂が加わるのが一番嬉しいが。

馬渕手打製麺所

唯一、営業時間が、今まで平日は18時までだったのが、16時までと少し短くなる。 
夕方に利用されていた方はご注意を。








馬渕製麺所は過去に特選うどん遍路登場してないんで、貴重なイキイキTVの動画






以前の馬渕手打製麺所の訪問記


            1月24日 


            12月13日 



馬渕手打製麺所
住所:   香川県高松市太田下町3013-1 地図
電話     087-867-2895
営業日   第1・3日曜日定休
営業時間  月曜-土曜日-営業の日曜日 9:30--16:00  2月からは月曜-土曜日も16時までになります。






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この記事へのコメント
うどんは継承しつつ中華麺も食べられて奥さんは美人って言う事ないじゃないですか!
訪問する楽しみが増えました。
Posted by ひしえもん at 2013年02月01日 11:49
先日はありがとうございました。
加藤君も色々なお店を回れて勉強になったようです。

馬渕で中華麺が食べられると嬉しいですよね。
新大将も夫婦で頑張っていきますんでよろしくお願いします。
Posted by Son at 2013年02月01日 22:19
ひしえもん さん>

馬渕のうどんはライトだから何軒巡った後でも
つるりと食べれます。

つけ出汁に味醂が入れば冷たいうどんも楽しみです。
Posted by {^L^}{^L^} at 2013年02月02日 00:24
Son さん>

馬渕も大島も思い出深いお店なんで
ほんとに次男君にはガンバッてもらいたいです。

Sonさんも次回から同級生に合うことができて
楽しみですね。
Posted by {^L^}{^L^} at 2013年02月02日 00:25
大島さんのみならず、中西さんも元々は馬渕さんのお弟子さんと聞いたことがあります。
Posted by KANAE at 2013年02月02日 23:52
KANAE さん>

先代は近所のうどん屋さんに色々教えてあげたそうです。
中西さんもそうかも知れませんね。 現大将の河野さんじゃ
なくて、先代と思います。

昭和40年に足踏み禁止令が出て、製麺業者が器械化を
余儀なくされた時に混乱が生じたので、その頃の話じゃない
かと思います。
Posted by {^L^}{^L^} at 2013年02月03日 17:49
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